うなめん

これは何?

これは 鰻 Advent Calendar 2017 の16日目のエントリーです。

ITmediaの酒井さんに「八べえの鰻と鰻ラーメンはガチ」「鰻エキスのつけ麺は絶対食べるよろし」と言われたので、亀戸にある「八べえ」さんに行ってきました。という話です。ちなみに昨日に続いて、食べた日と書いた日が違いますが、些細なことなのでスルーしてください。

本当ならダラダラと導入部分を書くところですが、あまりにも美味しすぎたのでどうでもいい導入部分なんてすっ飛ばします。それぐらい早く鰻の感想を書きたい。うなぎたい。

あと全然関係ないけどハッピーバースデー俺。

の雫

「鰻エキスのつけ麺は絶対食べるよろし」っていうことなので、初めて来たお店なのにいきなり鰻エキスのつけ麺を頼むという、ちょっと無謀じゃないかと思えるチョイスをしてみました。注文したのは「うなぎの雫つけ麺 白焼味」の塩味。

うなめん

えっとですね、あまりの美味しさにあっという間に麺が消えてしまいました。いやほんと、自分でも何が起きたのかよくわからない。ただ言えることはひとつ。山椒を左手に常に持ち続けながら右手は山葵と麺を忙しくつまんでました。

あと食後はスープをご飯にかけて食べるもよし、スープ割りを頼んでまったりとお腹を落ちつかせるためにスープを飲むもよしです。この日はお腹を落ちつかせるためにスープ割りを頼みました。

「スープ割りをください。あとうな重の特上を!」

はい、「何言ってんだコイツは?」って思いますよね?自分でも思いましたが、でも仕方ないんです、カウンターに座って次々と入るうな重のオーダーを聴いてうな重を食べないという選択肢は無いんです。

関西風

うな重をオーダーすると、関東風か関西風どちらが良いかを訊かれます。皆さん知ってます?関東風と関西風の違いを。私は奇しくも山田水産の「霧島湧水鰻」と「鰻師の蒲焼」を愛聴し歌詞起しをしていたおかげで知っていたのですが、関西風は焼きによって皮が香ばしいです…と私が説明するよりもオーダー時にお店の人に確認してください。なぜならその説明を聴くのも味わいのひとつだと思うので。

そして肝心の姿がこちら。

うなめん

つけ麺を食べたあとなのに、こちらもあっという間に消えました。

あ、ひとつ覚えているのは…皆さん、匂いや音で記憶が蘇えったりしますよね?「あ、この香り…あぁ懐しい、これは婆ちゃん家の白檀の線香の香りだ…よく婆ちゃん家から水着姿で海水浴場に行ったなぁ…」とか。いや、うな重と婆ちゃんのくだりは全然関係ないけどね。

で、何を思い出したかと言うと、実は自分の意思で鰻を食べようとしたの16歳ぶりです。16歳の頃に自分の意思で鰻を食べたあとは、ずーっと「土用の丑の日だから」とか「同僚と昼飯でなんとなく」っていう感じの惰性で食べていました。今日、八べえさんに──勧められたからとは言え──自分の意思で来て自分の意思で鰻を食べる、そんなアクティブな意思で鰻を食べたのはきっとこの鰻を口に挿れ…いやこの鰻の美味しさを胸で感じるために神様が巡り合わせたとしか思えない、そう思えるぐらいにうな重を食べながら至福なひとときを過していました。

皆さん、もし「最近、鰻にマンネリなんだよね…」「鰻ってどうせタレつけりゃ何でも同じだろ?」とか思っているなら、是非一度ここに来て食べてみてください。鰻の絶滅が重要課題となっているこのご時世に何言ってんだ?って思われるかもしれませんが、是非行ってみてください。


ちなみにどうでもいいことなんですが、16歳以降、鰻を自分からの意思で食べなかったのは、実は16歳のときに鰻の骨を喉に刺したからです。僕もそんな話を人生で聴いたことないし、口腔外科の先生も言ってました「鰻の骨を喉に刺した人、初めて診た」と。